西2階フロア「昼の会」
西2階では毎週水曜日の午後、「昼の会」と題して入居者さんに集まっていただく時間を作っています。昼の会はただ集まってお話をするのではなく、『入居者さんへの情報提供、思いの汲み取り、あるテーマについて話していただき、入居者さん同士の共有』が主な目的となっています。
この日行われた昼の会でも、始めに援助員から「クラブ活動の参加者募集のお知らせ」や「6月の散髪日のお知らせ」、「6月は衣替えの時期であること」を情報として提供させていただきました。これらのお知らせはユニットに張り紙が出されているのですが、文字や写真だけでなく、援助員から手話でお知らせすることで、ろう高齢者の方により分かりやすく、多くの情報を提供することが出来ます。
次にもうすぐ夏が来るということで「夏の思い出」というテーマでお話をしていただきました。皆さんの前でお話をするのが恥ずかしいという方も中にはいるのですが、他の方が「夏はお祭りで盆踊りを踊った。屋台で美味しいものも買って食べたよ。」と話される姿を見て「私もお祭りで綿菓子を食べた!」、「たこ焼きを食べたんだ」、「かき氷が好きだよ」、「ラムネを飲みながら焼きそばを食べたよ」と次々にお話しをして下さいました。このように参加者全員に無理に話をしていただくのではなく、自然な形で話しに加わっていただくことを昼の会では大切にしています。
昼の会で入居者の皆さんにご自身の事をお話ししていただくことで、援助員が入居者さんの思いを汲み取り、個別ケアに繋げていこうと考えています。それだけでなく、普段関わりの少ない方の話を聞いたり、話したりすることで、これまで知らなかった面を知っていただき、新しい人間関係が生まれたり、より関係が深まることも期待しています。
外出だけでなく、苑内での生活がより充実したものになるようにと始めた「昼の会」が、ななふく苑でのろう高齢者にとって大切なものとなり、より意味のあるものとして今後も継続していきたいと援助員一同思っております。